都道府県労働局に寄せられる労働相談はずっと圧倒的に「解雇」が一位であったが2012年以降「いじめ・嫌がらせ」が一位いなっている。
いじめ・嫌がらせには同僚内のものもあるし、いざ社会に出たらたとえば親会社、取引先など何らかの地位に基づき理不尽な過大な要求、悪口 、誹謗中傷などを受けることもあるだろう
俗にいう下請けいじめだ。 仕事は対等な立場でやるべきだと思うのだがどんどん日本はお金を払う人がもらう人に尊大になりつつあり無理な要求を突き付けてくるケースが増えている。
お客様は神様なのか
ただしここではパワーハラスメントの意義に立ち返り、上司等が職制上の地位から部下に行うハラスメントについて具体的な例をあげてみる。
〇身体的な攻撃→ 胸倉をつかむ 物を投げる 暴行 所有物への攻撃 威圧的態度 身の危険を感じさせる行為
〇精神的な攻撃→ バカ、アホ 無能などの暴言 お前なんてやめてしまえ 退職強要発言 過度な口出し ささいなミスを大声で叱責 同僚の目の前で過度に叱責 陰口 悪口の流布 性格人格攻撃
〇人間関係からの切り離し
〇過大な要求→事実上不可能な指示を与える 些細なことをしつこく許さず解明させる 達成不可能なノルマ
〇過少な要求→仕事を与えない 明らかに単純な仕事しか与えない 草むしり 掃除 書類整理
〇個の侵害→ 個人攻撃 特徴、病気、障害。年齢など 私生活への干渉 人格攻撃
〇経済的攻撃 一方的な降格 賃金引下げ
パワハラという言葉自体平成以降使われるようになったもので昭和世代ならこれくらい当たり前に言われていたということも「パワハラ」として処理されることが今の時代だ。
概して今の若い世代は「打たれ弱い」傾向にあるため上記な例によらなくても本当に仕事上の注意でも自分のミスが多くても精神的に参ってしまいメンタルになりすべて会社のせいにしてパワハラを持ち出すケースも
ままある。
そういうケースと本当に例示したパワハラのケースの見極めが一番難しいマターであろう。
いつの間にか人を支配し、下に思い、思うが儘に命令できるということが無理な要求につながっていないか 感情的になっていないかよく考え 部下を指導するときは個別にする配慮などがこれからの時代必要だろう。
そういえば私の修行中なんて面と向かって所長から「バカ」とか言いたい放題だったな。 それでも資格を取るまではと臥床心胆我慢したものだった。 また上司から部下へのいじめではなく仲間同志や
下から上への根拠のない誹謗中傷なんていうのもあった。 人を雇ったり事業を経営するというのは理不尽との闘い。
社会人としてある程度の忍耐、働く上での当然の受容力というのも少しずつ失われているのではないかと思う。
個人的には 今はスタッフには「叱責」はしない しないと決めてる。 ただしミスは繰り返してほしくないから注意はする。 別に甘やかすわけではないが自分がやられて嫌なことはやるべきではないと思うのだ。