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中小企業診断士が教えるデジタルマーケティング完全講座⑨ LINE公式アカウントは「売るツール」ではない ~一度の出会いを、一生のお客様へ変える顧客育成戦略~

中小企業診断士が教えるデジタルマーケティング完全講座⑨ LINE公式アカウントは「売るツール」ではない ~一度の出会いを、一生のお客様へ変える顧客育成戦略~

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はじめに

「ホームページから問い合わせはあるのですが、その後につながりません。」

「イベントには来ていただけるのですが、契約まで進みません。」

「リピーターをもっと増やしたい。」

中小企業の経営相談で、このような悩みは非常に多く聞かれます。

多くの企業は、「新規顧客を増やすこと」に力を入れています。

しかし、実際の経営では「一度出会ったお客様との関係をどう深めるか」の方が重要です。

そこで活躍するのがLINE公式アカウントです。

LINE公式は広告ではありません。営業でもありません。「信頼を育てる仕組み」なのです。


なぜLINE公式が重要なのか

ある会社では、毎月100人がホームページを訪問します。

そのうち問い合わせは5人。95人は何もせず帰ってしまいます。これは非常にもったいないことです。もし、その95人がLINE登録してくれたらどうでしょう。

1週間後 1か月後 3か月後 半年後 役立つ情報を送り続けることができます。

つまり、未来のお客様を育てられるのです。


図解①

従来型営業

広告
↓
問い合わせ
↓
契約
↓
終了

LINE活用型

広告・SNS
↓
ホームページ
↓
LINE登録
↓
役立つ情報
↓
相談
↓
契約
↓
紹介
↓
リピーター
ここがLINE最大の違いです。

なぜ契約しなかったのか

契約しない理由は、価格ではありません。多くはまだ決めるタイミングではないからです。

例えば、住宅 相続 助成金 ホームページ制作 採用 などは今日相談して今日契約することは少ないでしょう。

その間、他社に相談することもあります。つまり、忘れられないことが重要なのです。


顧客心理から見るLINE

マーケティングでは、接触回数が増えるほど好意が高まるという心理があります。

これはザイアンス効果(単純接触効果)です。

LINEはこの心理を自然に活用できます。

毎週役立つ情報を届けることで、会社への信頼が積み重なります。


図解②

初回相談
↓
LINE登録
↓
週1回情報
↓
会社を思い出す
↓
相談
↓
契約

売り込みばかりでは失敗する

失敗する会社

毎週 キャンペーン! 相談してください! 今だけ!

これではブロックされます。


成功する会社は80%役立つ情報20%案内くらいです。

例えば税理士なら税制改正 補助金 助成金 年末調整 相続などです。

工務店なら 住宅メンテナンス 補助金 地震対策 など。

飲食店なら 旬の食材 保存方法 イベント などです。


配信内容を決めよう

おすすめは、曜日を決めることです。

例えば 月曜日 経営ワンポイント 水曜日 事例紹介 金曜日 ブログ紹介

月末 セミナー案内 これだけでも十分です。


AIを活用しよう

今はChatGPTなどでLINE配信文を短時間で作れます。

例えばブログ

AIが要約

LINE文章

配信

これだけです。つまりブログが資産になります。


LINEは顧客管理ツールでもある

問い合わせ 相談 契約 紹介 すべてLINEに集約できます。

つまりCRM(顧客管理)としても非常に優秀です。


図解③

ブログ
↓
AI要約
↓
LINE
↓
相談
↓
契約
↓
紹介
↓
リピーター

成功企業事例

地域工務店A社

課題

ホームページのアクセスはあるが、問い合わせにつながらない。

改善

ホームページに「住まいのお役立ち情報を毎週配信」としてLINE登録を設置。

配信内容は、

  • 補助金情報
  • メンテナンス方法
  • リフォーム事例
  • 季節ごとの住まいの注意点

半年後には登録者が着実に増え、問い合わせ時に「LINEを見ています」と話すお客様が増加しました。

ポイント

売り込みではなく、「住まいに役立つ情報」を届け続けたことが信頼につながりました。


ワンストップ君のワンポイント

🐶 「売り込むより、役立つ情報を届けよう!」

LINEは「広告」ではありません。困ったときに思い出してもらうための信頼の積立口座

です。


自社で実践してみよう

ワーク①

あなたの会社では 毎月お客様に伝えられる役立つ情報を12個書いてみましょう。

□ 法改正

□ 補助金

□ よくある質問

□ 失敗事例

□ 成功事例

□ 季節情報

□ AI活用法


ワーク②

LINE登録した人へ最初に届ける3通を考えてみましょう。

① お礼

② 自己紹介

③ 一番人気の記事


よくある失敗

❌ 毎日配信する

❌ 売り込みだけ

❌ 長すぎる文章

❌ 更新しない

❌ 登録特典がない


中小企業診断士からの実践アドバイス

LINE公式アカウントを導入する目的は、配信数を増やすことではありません。

「相談したいときに、最初に思い出してもらえる会社になること」です。

そのためには、契約を急ぐのではなく、まず「役立つ情報を届け続ける」という姿勢が重要です。

私がお勧めする運用は次のとおりです。

  1. ホームページ・Googleビジネスプロフィール・SNSにLINE登録導線を設置する。
  2. 毎週1回程度、お客様の悩みを解決する情報を配信する。
  3. ブログやYouTubeをLINEで紹介し、情報を資産として再活用する。
  4. 配信結果を分析し、よく読まれたテーマを次の記事や動画に反映する。

こうした流れを継続すると、「情報発信」が単なる広報活動ではなく、顧客との信頼関係を育てる経営資産になります。


チェックリスト

□ LINE登録の目的が明確になっている

□ ホームページに登録ボタンがある

□ 登録特典を用意している

□ 週1回程度の配信計画がある

□ 売り込みより役立つ情報を中心にしている

□ ブログ・YouTubeと連携している

□ 配信後の反応を確認している

□ 配信内容を改善している


まとめ

デジタルマーケティングは「集客して終わり」ではありません。

本当に大切なのは、お客様との関係を継続し、「この会社なら安心」と思っていただくことです。

LINE公式アカウントは、そのための最適なツールの一つです。

新規顧客を追い続けるだけでなく、すでに接点のあるお客様との信頼を積み重ねることで、紹介やリピートが増え、安定した経営につながります。

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