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第7回中小企業診断士が教える競争しない市場を自分でつくる ~ブルーオーシャン戦略で「新しい価値」を生み出す~

第7回中小企業診断士が教える競争しない市場を自分でつくる ~ブルーオーシャン戦略で「新しい価値」を生み出す~

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はじめに

競合が増えると、

「値下げする」
「広告を増やす」
「サービスを追加する」

という競争になりがちです。

しかし、競争が激しい市場で勝つことだけが戦略ではありません。

競争そのものを減らす市場を作るという考え方が、ブルーオーシャン戦略です。


1.レッドオーシャンとブルーオーシャン

既存市場で競合と争う状態をレッドオーシャンと呼びます。

同じ商品
↓
同じ顧客
↓
比較
↓
価格競争

一方、ブルーオーシャンでは、既存の商品やサービスを組み替え、新しい顧客価値を作る

ことを考えます。

まったく新しい発明が必要なわけではありません。


2.「減らす」「なくす」ことも戦略

サービス競争では、つい機能を追加します。

しかし、お客様が求めていないものまで増やすとコストも上がります。

そこで4つの質問をします。

なくせるものは?

業界で当然と思われているが、顧客には不要なもの。

減らせるものは?

必要以上に提供しているもの。

増やすものは?

顧客が本当に重視しているもの。

新しく作るものは?

まだ提供されていない価値。


具体例① 地域工務店

通常のリフォーム会社では、

  • 商品数が多い
  • 見積りが複雑
  • 補助制度は顧客任せ

だったとします。

そこで、

なくす
分かりにくい商品選択

減らす
打合せ回数

増やす
写真・効果の説明

作る
補助制度まで含めた断熱改修パッケージ

とします。

すると、「工事を売る会社」から「光熱費と住環境を改善する会社」へ変わります。


具体例② 美容室

一般的な美容室が、

カット・カラー・パーマを幅広く扱っているとします。

そこで、忙しい40~50代女性の白髪ケア専門へ変更。

減らす
幅広い若年層向けメニュー

増やす
白髪・頭皮相談

作る
短時間メニューと次回来店計画

顧客が求める価値を絞ることで、普通の美容室とは別の市場を作れます。


具体例③ 製造業

金属加工会社が価格競争に巻き込まれていた。

そこで、「加工品を売る」から、「開発担当者の試作を早く完成させる」へ価値を変えます。

  • 図面段階から相談
  • 加工方法を提案
  • 少量試作
  • 短納期
  • 改良まで対応

単なる加工業者ではなく、開発支援会社という新しいポジションになります。


3.新しい顧客も探す

ブルーオーシャンでは、現在の顧客だけでなく、

なぜ今まで買わなかった人がいるのか

を考えます。例えばスポーツジムへ行かない人。

理由が、

  • きつそう
  • 若い人ばかり
  • 時間がない

なら、高齢者向け30分健康運動という市場を作れるかもしれません。

顧客を奪うのではなく、非顧客を新しい顧客に変える発想です。


4.ブルーオーシャンも永遠ではない

成功すれば競合は真似します。

そこで第1回のVRIOが重要になります。

新しい市場を作る
      ↓
顧客が増える
      ↓
競合が参入
      ↓
経験・データ・ブランドを蓄積
      ↓
模倣困難性を高める

ブルーオーシャンを見つけた後は、いかにVRIOのRとIを作るかが重要です。


中小企業診断士の視点

新市場を考えるとき私は、「競合が何をしているか」だけではなく、「顧客が我慢していることは何か」を見ます。

例えば、

  • 待つ
  • 分かりにくい
  • 手続が多い
  • 誰に相談すればよいか分からない
  • 複数業者へ依頼しなければならない

こうした不便の中に、新しい商品・サービスのヒントがあります。


ワンストップ君のワンポイント

🐶 「競合と同じことを少し上手にやるだけじゃない。“そもそも別の価値を作れないか”考えてみよう!」


実践ワーク

自社の業界について考えます。

業界で当たり前だが、なくせるもの


顧客が我慢していること


もっと増やすべき価値


新しく提供できるもの


最後に、

「今まで○○で困っていた人へ、○○を提供する」

という新サービス案を一つ作ってください。


まとめ

ブルーオーシャン戦略とは、奇抜な新規事業を作ることではありません。

顧客の不満を見る
      ↓
不要なものを減らす
      ↓
重要な価値を増やす
      ↓
新しい組み合わせを作る
      ↓
競争の少ない市場
      ↓
売上・事業発展

競合より良くするだけでなく、比較されにくい市場そのものを作る。

これがブルーオーシャン戦略の大きな魅力です。

次回予告

第8回は、

「顧客像を具体的にすると、商品開発が変わる」
~ペルソナ設計で“誰のための商品か”を明確にする~

を取り上げます。

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