耳鼻咽喉科
★概要
鼻、咽頭 気管 喉頭 口腔 食道などの疾患の専門医 患者は新生児から老人まで多岐にわたる。
めまい、耳鳴り、アレルギー鼻炎 花粉症、慢性鼻炎、いびき 蓄膿症など
アレルギー患者の増大により春先に患者数が多くなる。 秋も若干増える 風邪の流感時も増患
近年睡眠時無呼吸症候群への対応なども増加
★税務会計注意ポイント
医業未収金の漏れに注意 自由診療は比較的少ない科目であるが補聴器の販売リベート ピアス穴あけなどの収入もれ注意
他の診療科より薬品や検査費、設備費が比較的低いので固定費は少なく損益分岐点は低いため収支差額は大きくなる傾向
社会保険診療報酬等には事業税がかからない。予防接種、診断書作成料、特定健康診断などは消費税課税
自治代予防接種 自治体健康診断など入金まで時間のかかるものもあるのでもれに注意
患者の割合は比較的子供の割合が多い 自治体よりの医療費自己負担補填の割合が小児科同様多い。
医療機器については500万以上の限定(CT診断装置、超音波画像診断装置などが特別償却の対象 レセコンソフトウエアは特別償却の対象(70万以上)
医師会の経費で医師年金、政治連盟会費 生命保険料 1種保険料 共済 などは経費にならない
業者材料費の中に機械、備品 保守料などが含まれていないか請求書で確認
★増患ポイント
患者の満足度を上げる スタッフ教育 設備等定期的なリニューアル
清潔感、満足度 特に地方は車を止めやすい広い駐車場の確保
専門 強みを打ち出す。 自費のウエートを上げる。 通所リハビリ介護事業への展開
在宅対応
子供と高齢者の患者が多い。 院内感染予防のために広いスペースと予約システムなどが考えられる。
小児科同様保護者の口コミが命 アレルギー、無呼吸症候群などはHPなどで宣伝アピール
診療単価は若干低目のため患者数の増加がポイント(特に初診患者の取込)
★指標
一日あたり68人 損益分岐点収入月378万
★労務
医療法人で労働分配率 人件費/医業収入-原材料委託費用)で64%
個人で31%程が平均で目安となる。
借入などがある場合借入返済比率も含めて7割未満に抑えたい。
人件費は医業にとって最大の経費となる
保険医療業は10人未満の場合週所定労働時間を44時間とすることができる。
2月~5月に患者が集中するため1年単位の変形労働時間を組むなど人員体制にも対策が必要
差別化 患者訴求 症状対応 不眠クリニック 糖尿病外来 禁煙外来 漢方外来 ペインクリニック
院長 薬剤師 看護職員 看護補助 事務 医療技術者 役員
医療法人 12252 8576 3843 2225 2969 4349 5151
個人 – 10102 3659 2299 2931 3911 –
現在の傾向として皆勤手当・住宅手当・資格手当などは見直しの傾向
1人で複数の仕事ができる体制(事務⇔看護補助) パートタイマーの活用 部門別損益のため仕事ごとに給与を部門区分する。
スタッフの医療自己負担分を福利厚生費 診療収入とすることができる。
★医療法人化によるポイント
役員退職金及び役員退職金のための保険加入ができる
社会保険加入、法人化による良い人材の確保
介護事業の展開が可能
社会保険診療報酬の源泉所得税がなくなりキャッシュフローはよくなる
高額所得税の場合課税所得1000万以上なら法人のほうが有利
持分の定めのない医療法人の場合子孫後継者への相続税の負担が低い