近年ドライバー不足、高齢化が進み
働き方改革等法改正の影響もあり運送業の労務管理の重要性が増しています。
ドライバーは長い間車中で運転し、意外と悩みなどを解決する場がないため頭の中で
ストレスが蓄積しやすい職種です。
よくある運送業労務トラブル事例
①長時間残業•未払残業
渋滞などどうしても時間までに到着しないとならない運送業の場合36協定を超えた残業が常態化している場合もあります。
残業代未払は以前は2年でしたが3年分請求されることがありますので多額になります。
②移動時間の労働時間未カウント
営業所から集配拠点までの移動や
荷待ち時間が業務外 労働時間に該当する場合あり
③労働条件通知書を渡さない 契約の不備
業務委託契約か雇用かわからない
固定残業の根拠などが不明
手当などが成り行き計算
労務トラブル対応策
〇労働時間の正確な管理
・デジタコやGPSで運行管理を自動化
・荷待ちや荷下ろしなどの「拘束期間」の把握
•労働時間の見える化で過労や法令違反を防ぐ
•三六協定の見直し 特別条項付き協定の乱用を避け年720時間以内の残業規制に対応
•定期的な運転手面談 健康診断
•労働条件通知書や雇用契約書で明文化
•女性や若手も働けるハラスメントのない職場環境の整備
•残業を削減し人件費を削減 ドライバーの健康維持
これらの働きやすさとやりがいのある報酬制度導入で定着率を向上させる
「辞めない会社」が運送業の強みです
「うちは訴える人などいないし大丈夫」と思っている会社ほど突然労務トラブルは発生します。
まずは就業規則と労働条件通知書の見直し 人事制度の見直しから